the only reason why I started the RC.

きっかけは何だったんだろう?1つではない。

小さいころにミニ四駆目当てで「タミヤRCカーグランプリ」観てたとき、RCゾーンの部分は完全に別枠というか、大人の趣味というイメージがあって。

すげえお金がかかる とか、 そもそも自分で作るの?マジで?!作れんの? とか。

手が届かないけどいつかやりたい、みたいな気持ちをどっかにしまい込んで10年経って。

 

程よく寝かせた最近になって、「そういえば普通自動車の免許持ってなかったや」ということに気づいた。そう、こいつ持ってないんです。大きな理由は、ゲームとかで負の感情溜めやすいからあんまり運転に向かないと自己分析してたのと、右と左の判断がとっさにできないこと。他にも視力とか運動能力とか遵法意識の欠如とかそういうの言い訳にしながら逃げ続けてきたんですけど、とある時クルマ好きの先輩に「運転に必要なスキルって何ですか?」って聞いたら、「……怒りの精神かな」って言われて。

そんなフォースの暗黒面みたいなエネルギーで動くのかいって思ったんですけど、その力なら多分僕にもあるのでよっしゃ動かせるなと。そういう感情をコントロールしないで運転して大丈夫なのかと心のモヤがすっと晴れて。ただ、クルマがどういう仕組みで動いてるのかよく考えたらまったく知らない。

漫画版パトレイバーか何かで同じこと言われてた記憶があるんだけど、ペダルを踏めば仕組みが分からなくてもマシンは進むっていうの不安じゃないですか?僕はそういうのがどうも不安でならないんです。

免許取るにせよ取らないにせよ、クルマの原理原則はきになる。そして、仕組みを理解するためには、自分で作ることだ。よし、RCだ!

 

そんな理路整然と考えてはきっといないけど、それでも何となく、いつの時でも大体の行動原理に「知りたい」が隠れてるのは多分間違いない。

最初の機体はアバンテmk.IIを選んだ。

ミニ四駆は第2次ブーム真っただ中を経験しているレツゴー世代で、自分たちのマシンと言えばマグナムとソニック、アバンテといえばちょっとお兄ちゃんのイメージだったり、タミヤを代表するレジェンド級の印象。他でたとえるとマクロスF世代にとっての初代だったり、SEED~鉄血世代にとってのZガンダムとかそんなところに位置するのだろうか。

そんな憧れやちょっと背伸びする気持ちがあったのと、あと重要なのがコレ。

みてみて。

むき出しになってるフロントのダンパー。無骨でかっこよくないですか。

この荒々しさに、旧サイクロンに似たカッコ良さを感じ取ってしまった。

初めて作るもの、かつ動かして遊ぶものなのでネジ止めの強さに戸惑いつつ。それでも説明書見ながら進めるだけで、どの部分がどういう役割を果たしているのかは何となく理解できていく流れになっている。つくる楽しさまで踏まえているのはさすがタミヤさんであり、クルマというものの構造的なシンプルさにも驚かされる。

 

唯一、「デフ」というものの存在をこの作業を通して初めて知った。造ってしばらくは何の役割を果たしているのか全然わからなかった。(いまでも説明は一通り頭に入れたけどピンとはきてない。)

 

あとRC的にびっくりしたのが、電子制御的な、いわゆる基盤を持ったメカ部分というのは1つ2つしかないところ。メンテしやすそう。

 

サイクロン的な部分に惚れたので、車体もリスペクトの意味を込めてサイクロン風に仕上げてみる。

ボディはコンビニで買うロールケーキを乗せてる容器みたいな素材(ポリカーボネート)でできていて、軽くて曲げに強い。その分塗装にも専用の缶スプレーを使わなきゃいけないんだけど、サイクロン風の色(黄色味のかかったホワイト、シャインレッド)はタミヤスプレーのシリーズに存在しない。

他のメーカーさんから出ているの使うか、スプレーの基本色を皿にとって混色したあとエアブラシで吹くかというのがセオリーっぽいけど、スプレー一本が普通の瓶塗料2本分以上の値段するので、迂闊には手が出せない。むむむ。

悩んで調べまくってたら「アクリル絵の具薄めて吹いても大丈夫」というのが引っかかって、半信半疑で溶かしてエアブラシで吹いてみると意外や意外、ひび割れ溶けだしまったく無くきれいに乗る。お値段もリーズナブルで他のプラモデル・ネイル等にも使えるので賢い選択をしました。(裏打ち用にシルバー・ブラックのみスプレー)

 

ボディ買うのってお1人、年に多分2~3体ぶんぐらいじゃないかなとすごく勝手に思ってて、それに対してポリカスプレー1本の量って全然余らせちゃう量だし、皆さんどうしてるんでしょ?

もったいない精神と消費者側のコストにのみ立脚してる意見ではあるけど、なんか、うまくシェアできればいいのにと思ってしまう。模型ファクトリー的なみんなで使える共同スペースに、みんなで使えるスプレーが置いてたりとか。

サイクロンリスペクトなのでシール造って手印刷。ほか、それっぽいロゴとかも作ってみる。このあたりはThe first版のサイクロン号意識もちょっとあり。

 

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そして完成したのがこちら。

3号に用意された、オンロード用のトライサイクロン(新サイクロン的ポジ)に対して、オフロード用、旧・改造サイクロン的ポジションのマシンという位置づけでどうでしょうか。

汚れれば汚れるほどカッコよくなる、そういう意味でもサイクロンをモティーフに選んだのは正解だったかも。でもメタリックブルーのボディも捨てがたいんスよねぇ(2台目買うフラグ)